法住寺 磨崖如来倚像

sign.jpg

法住寺 磨崖如来倚像

宝物第216号

DEP00000.jpg

 高さ約6mにもなる巨大な岩に陽刻されたこの如来座像は、珍しくも椅子に座っている倚像であり、傍らに彫刻された地蔵菩薩とともに、法住寺の性格を知らしめる弥勒仏像として、高麗時代の代表的な磨崖仏である。丸く穏和な顔、長く巨大な鼻、丸い眉、くっきりとした上まぶた、ぎゅっとつぐんだ唇などは、長い耳、三道の表現とともに、高麗初期の磨崖仏の特徴的な様式をよく見せている。また、広い肩に比べて、著しくくびれた腰は、否写実的な手法を示しており、このような点は、ほとんど水平的に処理した彫刻手法にも現れている。

 この仏像の右側に陰刻された磨崖彫刻は、先史時代の岩刻という一説もあるが、義信祖師が仏経を載せてきた姿と、牛が仏法を求めたという法住寺の創建説話と関係する岩刻画と推定されている。〔以上、「案内板」による〕

DEP00012.jpg

地蔵菩薩像


DEP00010.jpg

仏典を載せた馬像


DEP00005.jpg