五台山 史庫址

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五台山 史庫址

史蹟第37号

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 ここは、朝鮮時代の歴史書である『朝鮮王朝実録』と朝鮮王室の族譜である『セン〔王+睿〕源譜略』を保管していた史庫のあった場所である。五台山史庫は、 1606年(宣祖39)、ここが水・火・風の災禍を防ぎうる吉地という風水地理説により、歴史書を保管するのに適切な場所であるとして建立された。

 史閣とセン〔王+睿〕源宝閣などの建物は、韓国戦争の際、焼かれて全て無くなり、現在残っている建物は、残存する資料を通じて、1992年に復元されたものである。附近には、歴史書を守り、管理する目的で建てられた史庫寺があった。

 『朝鮮王朝実録』は、初期に春秋館・忠州・全州・星州に1部ずつ保管されていたが、壬辰倭乱(1592年)の際、全州実録だけが内蔵山に移されて残り、残りは全て焼かれてしまった。1606年(宣祖39)、3部が再び製作され、春秋館・太白山・妙香山に保管され、全州本は江華 摩尼山に、そして更訂本は、ここ五台山史庫に保管された。その後、丙子胡乱(1636年)と李カツ〔シンニョウ+舌〕の乱(1642年)によって、春秋館本・摩尼山本が焼かれたり、破損したりしたため、再び4部の実録が作成され、江華島 鼎足山・太白山・茂朱 赤裳山・五台山に1部ずつ保管された。

 五台山に保管されていた実録は、日帝干渉期に東京帝国大学に移され、1923年、東京大震災の際、ほとんど燃えてしまった。〔以上、「案内板」による〕

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2004年9月現在、修復中であった。


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守直舎址。現在は耕作地となっている


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史庫の近隣にある寺。