開仙寺址石燈

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開仙寺址石燈

宝物第111号

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 石燈は、寺の中を明るく照らす機能のみならず、仏の光が四方に輝くという象徴的な意味を持っている。

 この石燈は、統一新羅の石燈のうち、唯一、銘文が彫られているが、下部が土中に埋まっていたものを、最近、復元したものである。高さ3.5m、八角の火舎石であるが、各面ごとに長方形の窓があり、各窓の両面に、楷書で136字の銘文が彫られている。1行から6行までは、新羅 景文王とその王妃、公主(後の真聖女王)が主管し、石燈を建立したという記録があり、7行から10行までは、この寺の僧侶が主管し、石燈の維持費を充当するための土地の購入と、その土地の位置に関する記録が彫られている。

 銘文に書かれた龍紀3年とは、891年(統一新羅 真聖女王3)に該当し、彫造年代を知ることのできる貴重な史料である。石燈の規模や彫刻手法からみて、相当に大規模な寺刹であったと推定される。〔以上、「案内板」による〕

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石燈の周囲は畑が広がるのみ。