碧蹄館址
ここは、朝鮮時代の駅館址であり、中国に行き来した高官が宿泊した場所である。朝鮮時代には、漢陽から中国に通じる官署道に駅館が10余りあったが、漢陽に入る前日には必ずここ碧蹄館で宿泊し、次の日に礼儀を備えて入るのが慣例であった。また、中国に行く我が国の使臣もここに泊まった。
今の碧蹄館址は、仁祖3年(1625)、高陽郡の官衙を移して建てた客館の場所であり、日帝強占期に建物の一部が取り払われ、6.25戦争〔朝鮮戦争〕のとき、門を除いてすべての建物が燃えてしまった。その後、客館の門も壊れ、現在は跡だけが残っている。建物は、中央の亭舎と左右の翼舎で構成されており、正面3間、側面2間が並んで配置されている。〔以上、「案内板」による〕