丹城郷校

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丹城郷校

慶尚南道有形文化財第88号

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 郷校は、儒教における古の聖賢を奉じ、地域社会で人材を養成し、美風良俗を奨励する目的のもとに成立した、伝統時代の地方教育機関である。丹城郷校は 1127年(仁宗5)に現在の位置に成立して以後、数度に渡って移転と重修を繰り返し、1752年(英祖23)に再びここに帰った。

  郷校の空間は、教育と祭礼の二領域に分けられる。学問を錬磨する明倫堂と、日常生活を行う東・西斎は、教育の機能を担い、孔子と著名な儒学者の位牌を祀る東・西廡は、祭礼の機能をそれぞれ担っている。丹城郷校もやはり、このような前学後廟に従っている。しかし、この郷校では一般的な形態と異なり、東・西斎が明倫堂の後方に配置されている。このような形式は、全南・全北では散見されるが、慶南では唯一の事例である。特に、明倫堂の建物は非常に独特であり、中央三間が二層の楼閣で構成され、両側に石を積み上げ、その上に房が作られているが、形態上その由来は知られがたい。

 丹城郷校は、建物の構成や地形処理、建築形態などにおいて非常に優れた建築的な構成が見られ、朝鮮時代の郷校建築研究に格好の資料となっている。〔以上、「案内板」による〕

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この建物には、かつて「丹城戸籍大帳」が保管されていた。