永川 青堤碑

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永川 青堤碑

宝物第517号

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 この碑は、新羅時代の「青堤」という貯水池の修築と関連する両面碑である。碑は、花崗岩の自然板石であり、正方形の形態、高さ114cm、幅94cm、厚さ16cmである。碑面には行間や輪郭線がなく、両面を加工して文字が彫られているが、その両面の碑文はそれぞれ異なる年代と内容のものである。碑の一面は、丙辰年、すなわち法興王23年(536)の干支が彫られており、これは青堤を初めて築造した記念に彫られたものである。もう一面は、貞元14年、すなわち元聖王14年(798)の絶対年代が彫られており、青堤の一部壊れた堤を修築した事実が記されている。

 青堤碑の西側に粛宗14年(1688)に彫られた青堤重立碑がある。碑文によれば、孝宗4年(1653)に碑が二片現れたところ、土中に埋没してその古蹟が伝わらなくなることを惜しみ、3人で立て直したという内容が記されている。上の碑文は、1960年12月、新羅三相学術調査団によって発見され、今日に至っている。〔以上、「案内板」による〕

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新羅時代の碑文。摩耗が激しく、肉眼での判読は困難。


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朝鮮時代の碑。


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現在の青堤。