修徳寺 大雄殿

sign.jpg

修徳寺 大雄殿

国宝第49号

tyuhygl (15).jpg

 百済時代の寺刹である修徳寺の創建に関する正確な文献記録は現存していないが、学会ではおよそ、百済 威徳王(554~597)在位時に創建されたと推定されている。釈迦・阿弥陀・薬師三尊仏を祀ったこの大雄殿は、1937年の修理工事の際、発見された墨書の内容から見て、1308年(忠烈王34)に建立されたと考えられる。建築は、高麗時代に流行していた「柱心包」様式であり、正面3間、側面4間の規模の切妻屋根である。正確な石積みの基壇に、柱を支える四角形の自然石の礎石を置き、その上に胴にふくらみのある柱が立てられている。正面の各間には繊細な櫛文三分闔門があり、側面には最前方に出入門が設置されている。後面では、各間に門が装飾されているが、中央の間にのみ門がつけられている。外部に露出した架構には木に秘められた歳月の痕跡が感じられ、側面の切妻屋根の線と、露出した木部材の構図は美の極致といえる。建築年代が確実であり、造形美に優れている点から、韓国木造建築史において非常に重要な建物である。〔以上、「案内板」による〕

DSC27.jpg


tyuhygl (12).jpg


tyuhygl (10).jpg

2004年11月現在、測量調査中であった。