普賢寺 朗円大師悟真塔碑
この碑石の亀趺は、四角張った地台石(基礎部に敷く台石)の上に置かれている。亀の頭は龍の姿のようであり、背には6角の亀甲模様が彫られ、雲模様で装飾された碑座がある。
2匹の龍が透刻された蛟首の真中には、覆鉢(塔の覆鉢の上に鉢のように伏せて置いた装飾〔原文ママ〕)と、1段の宝輪(塔のてっぺんにある装飾)があり、火花模様に囲まれた宝珠(塔の相輪部に置かれた丸い模様の珠)が載せられている。
朗円大師は、俗姓が金氏であり、名は開清である。834年(憲徳王9)に生まれ、13才の時、華厳寺で正行法師によって僧侶となり、通暁大師 梵日の弟子となった。930年(太祖13)、ここ普賢寺において、96才で亡くなった。太祖は大師に、謚号「朗円」、塔名「悟真」を賜った。この塔碑は、 939年(太祖22)に建立され、崔彦撝が碑文をつづり、仇足達が字を書した。〔以上、「案内板」による〕