大巌院 四面石塔

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大巌院 四面石塔

千葉県指定有形文化財

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 大巌寺に立つ本石塔は、1624年に製作されものである。石塔の四面には、それぞれ梵字・篆書・楷書・ハングルで「南無阿弥陀仏」が刻まれている。

 この石塔は、山村茂兵が施主となり、生前にあらかじめ自分の死後の冥福を祈る逆修の供養のために作ったものである。雄誉という浄土宗の僧侶が製作を指揮した。雄誉は、戦国末期から江戸初期に懸けて活躍した高僧で、霊巌寺(江戸)などの多くの寺を創建し、京都の浄土宗総本山知恩院の第23世ともなった。

 雄誉がどのようにしてハングルを知ったのか明らかでないが、当時、日本に将来されていた『東国正韻』や『仏説阿弥陀経諺解』などの朝鮮本を参考にしたと推測される。〔以上、石和田秀幸「日韓(朝)友好の先駆者雄誉上人―館山大巌院のハングル石塔―」『千葉のなかの朝鮮』明石書店、2001年を参考〕

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ハングル石塔。


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石塔別面。


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石塔別面。


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石塔別面。


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大巌院山門。


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大巌院本堂。