康津 寺門内 石彫像

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康津 寺門内 石彫像

全羅南道文化財資料第187号

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 この石彫像は元来、寺門谷間村の月南寺址に入って行く入り口にあったという。石彫像は上段が広く、下段が狭い形状である。全長122cm、幅55cm、厚さ28cmの自然石で製作され、前面と左・右面が若干整えられているだけで、後面は自然石そのままである。

 石像には、前面と左・右面に13個の像が陰刻されている。石像の数多くの鬼面は、除厄と辟邪の機能を果たしていたと推測される。全体像を見ると、まず鬼面が支配的であることを指摘できる。角こそ出ていないが、目、鼻、口を強く浮き彫りした形状が鬼面を連想させる。

 その他、左側面の立像の足は相当にやつれており、トッケビの足を連想させ、傾いた四面にある、左手で物をつかんでおり座像は僧の姿に近い。

 石像の台座に8弁の蓮花紋が彫られていることを勘案すれば、この石像はトッケビに対する民間信仰の要素と、仏教的な要素が複合した有形物といえる。〔以上、「案内板」による〕

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