月南寺址 真覚国師碑

sign.jpg

月南寺址 真覚国師碑

宝物第313号

er4ty6i887 (60).jpg

 碑は、ある事跡を後生に永く残すために、木・石・金属などに文を刻んだものである。

 この碑石は、月南寺を創建した真覚国師(1178~1234)を追慕するために、高麗 高宗37年(1250)に立てられたものである。碑文は、李奎報(1168~1241)が撰し、文字は書芸家として名高い卓然が王命を受けて書した。真覚国師の俗世の姓は崔氏、法名は慧諶、和順の人である。普照国師 知訥の門下で禅学を身につけ、松広寺十六国師のうち、第二祖の高僧とされる。

 碑は、亀趺の上に碑身を立てた形態である。亀は口に珠をくわえているが、その姿が強烈で写実的である。首と頭部の彫刻の細部表現もまた、全体的な均衡と調和して、一層引き立って見える。現在、碑の前面は剥落してしまい、その内容を確認し得ないが、背面は相当な部分が残っており、多くの内容が伝わっている。〔以上、「案内板」による〕

er4ty6i887 (54).jpg


er4ty6i887 (55).jpg

碑石の前面はほとんど剥げ落ちてしまっている。