金山寺 弥勒殿

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金山寺 弥勒殿

国宝第62号

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 弥勒殿は真表律師が弥勒丈六像を奉安するために、新羅 恵恭王2年(766)に初めて建立した法堂である。法堂内には弥勒仏、法華林菩薩、そして大妙相菩薩など、三尊像が造像されている。

 弥勒殿は丁酉再乱で全焼したが、朝鮮 仁祖13年(1635)に守文大師が韓国唯一の三層法堂で再建したものである。法堂外部1層と2層は正面5間、側面4間であり、2層は正面3間、側面2間の八造屋根多包形式である。法堂内部は層が特に区分されていない通層である。建物中央の最も高い柱は、一つではなくいくつかの柱を連結して造られている。このような柱の様式は、木造塔の様式から翻案された構造である。

 永い風雪を経たために建材が腐り、建物が傾いたために、1988年から1993年まで5年間に渡って、文化財管理局の主管で建物を全面解体補修し、1999年に再び翻瓦工事が行われた。

 法堂内部の地下には年代未詳の鉄製蓮花台があり、これより顧みれば、法堂内部には元来、鉄仏が祀られていたとも推定されている。巷間ではこの蓮花台が釜と信じられており、釜を触った人は宿世の業障が消え、所願が成就すると伝えられている。弥勒殿の建つ地は元来、龍が住んでいた蓮花であったが、ある高僧の教えに従って蓮花を炭で埋め、龍を追い払い、弥勒殿を建立したという。〔以上、「案内板」による〕

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