実相寺

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実相寺

史跡第309号

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 智異山天王峰に向きあって位置するこの寺は、統一新羅 興徳王3年(828)に洪陟が創建した。新羅末期、教学より参禅を重視した禅宗の諸宗派が全国名山に寺を建てたが、実相寺はその中の一つである。丁酉再乱(1597)の際、すべて燃えたため、粛宗代(1674~1720)、建物36棟が再び建てられたが、高宗代、火災により、現在の小規模〔の寺域が〕復旧された。

 実相寺は、素晴らしい僧侶を多く輩出し、韓国禅仏教の位相を高めた。境内には、国宝である百丈庵三層石塔をはじめとし、宝物などの多くの文化財が残っており、この寺の歴史的な意義と風格を代弁している。天王峰を頂点に屏風のように広がっている山裾が寺の前に迫り、仏の慈悲を示すように柔らかく包み、智異山に源を発する明るく透明なバンソン渓谷の水が、俗世の煩悩を洗い流すように、寺の横を迂回し、曲がりくねって流れている。 〔以上、「案内板」による〕

56458feolw858 (2).jpg普光殿


56458feolw858 (9).jpg東・西三層石塔。統一新羅時代の作。


IMG_5151.JPG高麗時代の木塔の礎石。


56458feolw858 (4).jpg実相寺百丈庵三層石塔(統一新羅時代)。国宝第10号。


56458feolw858 (5).jpg実相寺百丈庵石燈(統一新羅時代)。宝物第35号。