健元陵
健元陵は、朝鮮の太祖 李成桂(1335~1408)の陵である。太祖は、1392年7月17日、開京の寿昌宮で王位にのぼり、新王朝を開いた。
太祖は、7年間、王位にあり、国名を朝鮮と定め、都を漢陽(今のソウル)に遷すなど、朝鮮王朝の基礎を築いた。
この陵の形式は、単陵であり、屏風石をめぐらせている。この陵には、太祖の行跡を記録した神道碑があり、八角長明燈、焼銭台などは、高麗の陵とは異なる形式である。封墳の上は、芝ではなく、ススキで覆われているが、これは故郷を懐かしむ太祖のために、故郷である咸興から持ってきた土とススキで封墳を覆ったため、と伝えられている。〔以上、「案内板」による〕