燕山君墓

sign.jpg

燕山君墓

史跡第362号

2006_11240217.jpg

 ここは、朝鮮王朝第10代王であった燕山君(1476~1506)と王妃の居昌君夫人慎氏(1472~1537)等が安葬された墓域である。

 燕山君は成宗の長男として生まれたが、19歳で王となった。若い王であったが、筆、詩に才能を示し、名を上げもした。しかし、二度に渡る士禍を起こし、朝廷を乱すと、臣下は王位を剥奪して燕山君に降等し、江華島に追放、中宗を新たに推戴した(1506年)。その年、燕山君は病にかかり、江華島で31歳の人生を終えたが、7年後、夫人慎氏の要請で、墓所をここに移すことになった(1513年)。

 墓の施設は王子の墓制によっており、垣根、魂遊石、長明燈、文人石、斎室等が揃っている。王陵より簡素であるが、朝鮮時代前期の陵墓石物の造詣がよく残っている。墓域の下方には、宮人趙氏と婿、娘の墓がある。〔以上、「案内板」による〕

s2006_11240213.jpg

墓域入り口。


2006_11240263.jpg

燕山君墓。


2006_11240248.jpg

夫人慎氏墓。


2006_11240243.jpg

文人像。


2006_11240262.jpg

背面から見た燕山君墓。