義王清渓寺 趙貞粛公祠堂記碑

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義王清渓寺 趙貞粛公祠堂記碑

京畿道文化財資料第176号

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 この碑は、高麗時代の1341年に建立されたものであり、現在、京畿道義王市清渓洞12番地の清渓寺境内に位置している。
 祠堂を作るようになった過程を、一定の形式に合わせて撰した文を「祠堂記」といい、これを碑石に彫ったものを「祠堂記碑」という。
 碑石の大きさは、高さ177㎝、幅84㎝、幅18㎝であり、撰者は李穀、文字は王守成が書いた。全体的に、前面と後面のどちらも摩耗が激しく、文字をすべて知ることは難しいが、後面に彫られた文字の一部が鮮明に残っており、内容の一部を確認することができる。この碑石の前面に、碑名である「趙貞粛公祠堂記碑」が彫られており、碑文と同じ内容が、この碑石の撰者である李穀の文集『稼亭集』にも載せられている。内容を窺えば、撰者である李穀がどのように碑名と碑文を撰するようになったのかという話に始まり、趙仁規の一代記を記し、最後の部分に清渓寺を建てるようになった経緯を詳しく記録している。この碑文には、趙仁規と忠烈王の関係をはじめとして、当時の高麗と元の対外関係、清渓寺の創建理由について記録されており、非常に貴重な資料である。 〔以上、「案内板」による〕

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文字の判読はほぼ不可能。


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後面には、後世人によって、碑の内容と無関係な銘文が彫られている。