義王清渓寺 事蹟記碑

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義王清渓寺 事蹟記碑

京畿道指定有形文化財第288号

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 この碑石は、粛宗15年(1689)に製作された清渓寺の沿革を記録したものであり、1689年、清渓寺の入り口に立てられた。
 この碑は、花崗岩で碑身を作り、その上に入母屋作りの蓋石を構えている。高さ176㎝、幅92㎝、厚さ27㎝であり、撰者は趙橒、文字は尹昌績によって書かれた。全体的に、比較的、文字が摩耗せず、よく残っており、内容を知るのに困難はなく、拓本を取って、義王郷土史料館に保管している。
 内容を窺えば、青龍山の清渓寺は、高麗の侍中・趙貞粛公の別荘という話から始まる。趙貞粛公は趙仁規を指す言葉であり、趙仁規の人となりと一代記が記録されており、趙仁規と元の皇室との関係が現れており、清渓寺を創建し、王を祝願したという内容が出ている。また、李穀の文集である『稼亭集』に、趙仁規祠堂記が記録されているという内容が出てくる。そして、碑文の最後の部分に、清渓寺は粛宗15年(1689年)に火災で焼失し、再建したという事情が記録されている。 〔以上、「案内板」による〕

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碑文の状態は良好で、判読は容易。


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左が事蹟記碑、右が祠堂記碑