神勒寺 普済禅師 石鐘碑

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神勒寺 普済禅師 石鐘碑

宝物第229号

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 この碑は、高麗末の僧侶である普済禅師 懶翁の墓塔と影幀を祀った真堂を造成した来歴を記した碑である。懶翁が、末年に密陽の瑩源寺に行く途中、神勒寺で世を去ったため、弟子が寺の北側の丘に鐘模様の浮屠を立て、彼の舎利を安置し、これを契機に彼の肖像を祀る真堂を建てるなど、大々的に重創した。碑文は、李穡がつづり、書芸家である韓脩が書したものであるが、端正な筆致が引き立って見える。背面には、建立に参与した弟子と施主者の名簿、重創に参与した人々の名簿が記されている。碑は、2段の地台石の上に、蓮華模様を彫った碑座を載せ、碑身を立て、碑身の両側に柱を立て、その上に屋根模様である蓋石が載せられている。このような形式は、高麗末期に新たに流行した石碑の形式であり、神勒寺 大蔵閣記碑(宝物第230号)も同じ形式である。 〔以上、「案内板」による〕

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碑石前面。下方部がやや摩耗しているが、全体的に保存状態は良い。


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碑・浮屠・石燈。


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