高達寺 元宗大師慧真塔

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高達寺 元宗大師慧真塔

宝物第7号

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 統一新羅時代から高麗 光宗代まで活動した元宗大師(869~958)の浮屠であるが、元宗大師塔碑の碑身によれば、977年に立てられたと推定される。この浮屠は、高麗初期の代表的な八角円筒形浮屠であり、高さ2.5mである。この浮屠は、4丈の石からなる四角形の地台石と、上に下台石・中台石・上台石が置かれている。下台石には蓮華模様が彫られており、中台石には、頭を右に向けた亀を中心に4匹の龍がいるが、胴部の間には雲模様がぎっしりと彫り込まれている。上台石の下方にも蓮華模様が彫られており、上方には胴石を支えるための1段の台が彫られている。八角形からなる塔身部の各面には、門扉と四天王像が交互に彫刻されている。蓋石の先には華模様が大きく彫刻されており、相輪部には、華模様が彫刻された覆鉢の上に小さな宝蓋と宝珠が置かれている。〔以上、「案内板」による〕

*案内板は、この浮屠を「元宗大師慧真塔」とするが、確たる証拠はないのが現状である。古く関野貞(『朝鮮古蹟調査略報告』、1914)によって「元宗大師慧真塔」とされてきたが、最近、この浮屠を円鑑大師塔(新羅末)とする見解(蘇在亀「高達院址 僧塔編年の再考」、『美術資料』52、1993)が発表された。


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