高達寺 元宗大師慧真塔碑 亀趺及び螭首

sign.jpg

高達寺 元宗大師慧真塔碑 亀趺及び螭首

宝物第6号

skju78 (1).jpg

 碑は、ある事跡を後世に伝えるために、その内容を石などに刻んで立てたものであり、仏教では禅宗が流行し、僧侶の行跡を残すため、浮屠とともに建立された。碑は下から上に、亀趺―碑身―螭首で構成される。亀趺は碑身と螭首を支える部分であり、碑身は建立についての詳しい記録が残っており、最も中心となる部分である。螭首は、碑石を保護するための守護的な意味と、装飾的な効果のために、碑身の上に載せられる部分である。亀趺と螭首に現れる亀と龍は、各々長寿を象徴し、水と地上・天上の世界を思いのままに出入りし得る力と神通力を備えた動物である。したがってこれは、碑の主人公の霊魂を天上の世界に導き、碑文を後世に永遠に伝えるための意味を持つ。高達寺址にあるこの遺物は、統一新羅末に生まれ、高麗光宗代まで活動した僧侶である元宗大師(869~958)の塔碑の一部である亀趺と螭首である。元来の塔碑は1916年に壊れ、碑石は景福宮 勤政殿の回廊に陳列されており、高達寺址には、亀趺と螭首のみが残っている。中心から左右に、各々2頭の龍が彫刻されている。〔以上、「案内板」による〕

DSCF0129.jpg

写真では分かりにくいが、相当な巨体である。碑身が崩壊してしまったのは残念。


DSCF0142.jpg


DSCF0132.jpg

篆額には「慧目山高達禅院國師元宗大師之碑」とある。下方には、額を支える小鬼が見える。