宝鏡寺 円真国師碑
この碑は、高麗 高宗11年(1224)に作られた円真国師 承逈(1187~1221)の塔碑である。承の俗姓は申氏、字は永逈、曦陽山の鳳巌寺にいた洞純師に従って僧となり、金山寺の戒壇で具足戒を受け、僧科に上上品で合格した。その後、知訥から仏法を学び、高宗2年(1215)、大禅師に任命され、宝鏡寺に留まった。承逈は『楞厳経』に通じており、世を去った後、国師に追贈された。塔は、高さ183cm、幅104cm、厚さ17cmであり、龍模様の碑首(蛟首)がなく、碑石の上方の両角が削り取られている点、周囲に独特な唐草紋様の装飾が彫られている点が特異である。碑身には上段に「円真国師碑」なる題額があり、碑文は端正な楷書体で書かれている。李公老の撰、金孝印の書にかかる。〔以上、「案内板」による〕