弥勒里石仏立像
宝物第96号
(在 弥勒里寺址)
弥勒里の寺址の主尊仏であり、特異にも北方を向いて立っている。本来、石窟式の仏殿であったが、石窟の木造建築物が燃えた後、石築だけが残った。
石仏の表情や身体などの彫刻の手腕は、仏像や寺址の規模、石窟から漂う雄壮感とは異なり、非常に素朴な方である。他の部分に比べて一際白い顔は、神秘感を引き起こし、仏像の巨大な円筒形胴体、素朴な彫刻の手腕、頭の笠(宝蓋)、締まりのない服の襞の表現などを見れば、高麗初期の忠清道地方の特徴がよく示されている。〔以上、「案内板」による〕