瑞山 普願寺址

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瑞山 普願寺址

史蹟第316号

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 百済時代に創建されたと伝わる普願寺の旧址であり、統一新羅~高麗初、大いに隆盛し、王師・国師を務めた法印国師 坦文の葬地であり、周辺に100軒の庵と1,000余名の僧侶が存したと伝わる大寺刹であった。この寺址には、新羅時代と高麗時代の作品と推定される大型鉄仏2躯があったが、これは現在、中央博物館に展示されている。また1967年度には、百済時代の作品と推定される金銅如来立像が出土するなど、遺物から見て、当時非常に隆盛していたことが知られ、百済と新羅、高麗初の仏教美術の研究に貴重な資料となる史蹟である。

 遺物としては、百済系様式の基盤の上に、統一新羅と高麗初の石塔様式を備えた五層石塔(宝物104号)、筒石を長方形に掘り出して作られた韓国最大の石槽(宝物102号)、975年(光宗26)法印国師の入寂後、光宗の指示で立てられた宝乗塔(宝物105号)、法印国師の生涯が記録された宝乗塔碑(宝物106号)、寺刹で仏教行事のある際、仏旗や掛仏を掛けるための幢竿支柱(宝物103号)がある。近辺に、瑞山磨崖三尊仏像を始めとして、百庵寺址など仏教遺跡が集中しており、仏教史研究に重要な場所である。〔以上、「案内板」による〕

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幢竿支柱


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石槽


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散乱する石材。