普願寺址 五層石塔

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普願寺址 五層石塔

宝物第104号

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 統一新羅~高麗初の典型的な石塔様式である。木造塔派から石造塔派へ変遷する過程の形式であり、下層基壇に獅子像が、上層基壇に八部衆像が彫られているのが特異である。基壇部に隅柱・撑柱を立てて、塔身部一層の下に台石一枚が挟み入れられていること、屋蓋石の傾斜が平滑であり、先端がふわりと持ち上げられていることなどが、百済系様式である。また、屋蓋石の台が4層であるのは、新羅系様式が加味されたものであり、百済地域に新羅以後に立てられた石塔の共通した様式である。

この塔は、全体的に美麗かつ軽快、安定感がある。相輪部には、長い擦柱だけ残っているが、1945年の光復の前まで、美しい覆鉢・仰花・宝輪・宝蓋・睡蓮・龍車・宝珠などの宝材が完全に備わっていたという。1968年の解体復元時、舎利内匣・内匣・舎利瓶・蝋石小塔などが出土し、現在、扶余博物館で展示されている。〔以上、「案内板」による〕

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