居頓寺 円空国師勝妙塔碑

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居頓寺 円空国師勝妙塔碑

宝物第78号

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 寺址の東方に位置するこの塔碑は、円空国師の生前の行跡を記録したものであり、1025年(顕宗16)に建立された。形式的には新羅の様式が見られるが、細部的な技法と容貌は、高麗時代の様式にしたがっている。

 亀模様の碑石台である亀趺は、ぎゅっとつぐんだ口に龍頭形をしており、両耳が魚の鱗のようになっている。背の地には、亀甲模様の6角形に、卍字と蓮華模様が交互に配置されている。背の中央には、碑石を支えるための碑身台が設けられ、眼象(亀趺の面石に、8面のよぼろ曲線によって内側を掘り出した模様)が刻まれている。屋根である蛟首には、雲の上に2匹の龍が如意珠を争っている姿が、生動感豊かに彫り込まれている。

 碑石の文は、崔冲がつづり、文字は、欧陽詢体により金巨雄が書いているが、優れた文字体と評価される。碑石の上と下には、忍冬と唐草模様があしらわれている。

 この碑の内容によれば、円空国師は、8才で出家し、955年(光宗6)に、呉越国に留学した後、そこで仏教を講義した。帰国した後には、歴代の王が彼を尊崇し、大禅師・王師に推戴されたという。

 居頓寺址 円空国師勝妙塔(宝物第190号)が寺址の後方にあったが、現在は景福宮内に移されている。〔以上、「案内板」による〕

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