月南寺址 三層石塔

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月南寺址 三層石塔

宝物第298号

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 塔とは、仏の真身舎利を奉安したものであり、仏教の象徴的な礼拝の対象である。

 月南寺は、月出山の南側にあった、大規模な寺であり、創建年代は正確でないが、『新増東国輿地勝覧』によれば、高麗の真覚国師 慧諶(1178~1234)によって創建されたと伝わっている。

 この塔の構成は、単層基壇の上の三層石塔である。特にこの石塔で注目されるのは、基壇部や塔身部において、多数の小さな石材で各部が構成されているという点である。この石塔は、多分に百済塔の様式がうかがわれ、この地域に百済系の石塔様式が継承されていることが注目される。〔以上、「案内板」による〕

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民家の石垣には、寺の石材らしきものが用いられている。


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塔身には、「嘉靖四十年〔1561〕云々」といった墨書が見える。


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