霊岩 竹亭里 国長生

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霊岩 竹亭里 国長生

全羅南道民俗資料第18号

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 この国長生は、長方形の自然石を削って作った石碑型立石長生である。二重に輪郭線がめぐらされ、「国長生」の三字がはっきりと陰刻されている。

 長生の一般的な形態は人面形を連想させるが、これは自然石に「国長生」という文字だけが刻まれた石碑型の独特な長生である。国長生の「長生」が、新羅・高麗時代の文献記録と一致する点から、これは我が国の長生の中でも初期のものに属する。「国長生」三字の他にも、左・右・下段部に、かすかに判読が可能な文字があり、右側に「□□六年□□月日」、左側に「道岬寺□長生□行□」、そして下段部の右から左に「石標四坐」なる小字が陰刻されている。

 長く雨風に晒されて磨滅が激しいこの長生について、『新増東国輿地勝覧』にも記録されており、すでに朝鮮時代以前に建てられていたことが知られる。

 まだ、長生の建立年代や「石標四坐」の意味ははっきりとしないが、近くのソジョンモリ皇長生蕎麦土手前の□長生とともに、韓国長生研究に貴重な資料である。

 粒子の粗い花崗岩を用い、左上部分が失われており、高さは115~125cm、幅67~70cm、厚さ36~42cmである。〔以上、「案内板」による〕

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磨滅が激しく、肉眼では「国長生」以外の文字は確認されない。


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