霊岩 蕎麦土手横 長生

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霊岩 蕎麦土手横 長生

全羅南道民俗資料第20号

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 長生は奇怪な形状をし、村の入口や寺刹の入口の道脇に立てられ、雑鬼を防ぐ禁標、寺刹内の財産と境界を表すための境界標、距離や方向を標示する里程標の役割りを果たしている。ここの長生は、自然石がそのまま利用され、長生という銘文が陰刻されており、長生の一般的な形態とは異なる。文字は三字であるが、第一字は判読できない。

 長生は文献記録上、朝鮮時代には「長丞・長セイ〔木+生〕・長柱」などと表記されているが、新羅・高麗時代には「長生」となっており、ここの長生もやはり、朝鮮時代以前に立てられたことが知られる。

 この長生は、近隣の国長生(全羅南道民俗史料第18号)、皇長生(全羅南道民俗史料第19号)と同一時期に立てられたと思われ、国長生に記録された「石標四坐」中の一つで、道岬寺の寺域を標示するために立てられたと推測される。

 磨滅が激しく、上方部が失われ、本来の姿ではないが、国長生・皇長生とともに、我が国の長生文化の貴重な資料である。〔以上、「案内板」による〕

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