安養 石水洞 磨崖鐘

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安養 石水洞 磨崖鐘

京畿道有形文化財第92号

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 磨崖鐘とは、岸壁に刻んだ鐘という意味であり、この石水洞の磨崖鐘は、僧が鐘を撞いている場面を描写したものである。自然の岸壁に彫刻されているこの鐘は、風雨によってひどく磨滅したが、その形状は明瞭である。鐘は建物の大梁に鎖で連結されており、その左側では、僧が長い棒を用いて鐘を撞いている。この磨崖鐘は、典型的な韓国鐘を描写しており、音の響きを助ける音筒と、鐘を吊す鉤である龍鈕が比較的精巧に刻まれている。鐘の上段表面には上帯と乳廓があり、鐘の中段部分には蓮華文様と撞座が刻まれている。下帯は明瞭でない文様が刻まれているが、全体的に体裁良く構成され、安定感がある。現存する磨崖鐘としては唯一のものであり、鐘の細部表現が青銅鐘と異なることなく、貴重な資料として評価される。〔以上、「案内板」による〕

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