世宗大王神道碑

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世宗大王神道碑

ソウル特別市有形文化財第42号

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 この碑は、朝鮮第4代の王である世宗の神道碑である。文宗2年(1452)、瑞草区内谷洞山13番地、すなわち驪州に移す以前に英陵があった場所に立てられたが、1974年5月にここ(世宗大王記念館)に移転された。英陵は世宗大王と昭憲王后の陵であり、睿宗元年(1469)3月、京畿道驪州郡陵西面に移されたが、神道碑と英陵周辺の石物はそのままにして置かれた。この碑は旧英陵址から約1km離れた純祖の仁陵近辺から発見された。

 この碑の頂にある龍頭装飾は、2匹の龍が左右で玉をくわえている姿であり、彫刻技術が非常に精巧である。長い歳月にわたる風化作用により、損傷が激しい。総4,886字が彫られたこの碑文は世宗大王の賢明な業績を讃え、昭憲王后・後宮、およびその子女に関する事項が記録されているが、文字が削られており、判読が困難である。碑陽は領議政であった鄭麟趾、碑陰の撰文は金銚、書は安平大君によるものである。この碑は、鄭苯と閔伸の指導のもと、150余名の石工が動員され、2年かけて完成した。〔以上、「案内板」による〕

*本碑は、英陵の移転後、もとの陵址にそのまま置かれていたが、粛宗17年(1691)、その土地が非常に汚れてしまっていたので、清浄な場所を選んで埋められたという (『粛宗実録』)。おそらく、このとき、仁陵近辺に埋められたものと推測される。


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碑は世宗大王記念館の庭にある。


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碑身は非常に長大。亀趺は近年作られたもの。


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記念館の庭には、碑のほか、旧英陵の文人石・武人石・石獣などが陳列されている。


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文人石。英陵のものに比べると、サイズ・質ともに、はるかに優れている。


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朝鮮後期の水標も展示されている。清渓川に掛かる水標橋に設置されていた水位測定器。