玉泉庵 磨崖坐像

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玉泉庵 磨崖坐像

ソウル特別市有形文化財第17号

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 この仏像は、玉泉庵 普渡閣の岩に彫られた磨崖坐仏である。「仏岩」、または「普渡閣白仏」とも称されるが、朝鮮末期から通称して、「百衣観音像」と呼ばれている。朝鮮太祖・李成桂が漢陽に都を定めるとき、この尊像の前で祈願し、興宣大院君の夫人も、息子である高宗のために祈祷したという話が伝わる、ソウルの有名な仏教尊像である。

 独立した巨大な仏庵岩の前面に、5メーターの長大な磨崖像が彫られている。そして、この上に、八作屋根の前室形の建物を建て、磨崖像を保護している。尊像は、頭に高麗初期から流行していた高い宝冠を着けているが、角のような冠帯には、時代的な特徴を示す派手な花模様の雄蕊装飾が表現されている。尊像の顔は楕円形であるが、量感が比較的柔らかく、目・鼻・口が端雅である。身体は壮健でありながら、柔然な方であり、顔は端正でありながら柔らかい印象であるため、高麗12~13世紀の磨崖仏像様式を代表する傑作と評価される。〔以上、「案内板」による〕


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磨崖仏背面。


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磨崖仏全景。