高達寺址

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高達寺址

史蹟第382号

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 慧目山の麓に位置するこの寺址は、新羅景徳王23年(764)に建立されたと伝わる。高麗初期には、国家で管掌する三大寺院の一つとして、王室の庇護を受けた重要な寺刹であった。975年に立てられた元宗大師の碑に刻まれた銘文を通じて、当時には、高達院または高達禅院と言われていたことが知られる。『新増東国輿地勝覧』に、高達寺が現れることから見て、朝鮮中期までは、隆盛していたことが知られるが、1799年に編纂された『梵宇攷』には、廃寺となったと出ている。現在、周囲に浮屠(国宝第4号)、石仏座(宝物第8号)、元宗大師慧真塔碑亀趺及び蛟首(宝物第6号)、元宗大師慧真塔(宝物第7号)などの遺物や礎石、長台石、階段石などが残っており、高達寺が隆盛していた時期の盛大な規模が推測される。ここにあった双獅子石燈(宝物第282号)と元宗大師慧真塔碑の碑身は、1959年に国立中央博物館に移転され、保管されている。〔以上、「案内板」による〕

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広大な寺址のあちこちに、石造物が散在している。こちらは石仏座だが、肝心の石仏は失われている 。


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頭部を失った逸名亀趺。


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2004年8月現在、発掘調査中。